Wednesday, February 22, 2017 10:00 AM

「人権への攻撃」と批判 政権側、正当化に躍起

 トランプ政権が発表した不法移民の強制送還徹底に向けた新指針について、人権団体やヒスパニック(中南米系)移民の支援団体などは21日、「人権への非道な攻撃」と一斉に非難した。政権は批判をかわそうと新指針の正当化に躍起だ。

 全米市民自由連合(ACLU)は政権が「法手続きや人間性を踏みにじっている」と批判する声明を発表。ヒスパニック移民の支援団体NCLRは「多くの人々を恐怖に陥れている」と訴えた。

 不法移民対策を担う国土安全保障省はイスラム圏7カ国からの入国禁止令への非難が拡大し、裁判所が執行を差し止めた苦い経験がある。当局者は今回の新指針について「社会をパニックに陥らせるつもりはない」「大規模送還が目的ではない」などと強調している。(共同)