Friday, February 24, 2017 9:57 AM

昭恵夫人が名誉校長辞任 財務省「交渉記録廃棄」

 大阪府豊中市の国有地が大阪市の学校法人「森友学園」に格安で売却された問題で、安倍晋三首相は24日の衆院予算委員会で、学園が4月に開校予定の小学校に関し、昭恵夫人が名誉校長を辞任したことを明らかにした。また財務省は昨年6月の売買契約締結後、近畿財務局と学園側との交渉や面会の記録を「廃棄した」と説明、野党側は「隠蔽と言われても仕方がない」と追及を強めた。

 売却を巡り、民進党の福島伸享氏は政治家の口利きがなかったか問いただし、首相は「私や妻、事務所は関わっていない。他の政治家に関しては首相として答える立場にない」と述べた。「安倍晋三記念小学校」名目での寄付金集めについて学園に抗議し、謝罪があったとも説明。学園の理事長を「教育者としていかがなものかと思わざるを得ない」と指摘した。

 昭恵夫人の名誉校長就任の経緯は「当初断ったが(2014年12月の)講演の場で拍手をされ、その場で『お引き受けできない』と言うことができなかった」とした。その上で「名誉校長を引き受けていることで、そこに通う子どもたちや両親に迷惑を掛け続けることになるので辞任を申し入れた」と説明した。(共同)