Friday, February 24, 2017 9:57 AM

相模原殺傷、元職員起訴 障害者19人殺害の罪

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で昨年7月、19人が刺殺されるなどした事件で、横浜地検は24日、殺人や殺人未遂などの罪で、元施設職員植松聖容疑者(27)を起訴した。20日まで5カ月間の鑑定留置を実施。「鑑定結果と収集した証拠を総合して、完全責任能力が問えると判断した」とした。

 殺人事件として平成以降最多の犠牲者を数えた事件の捜査は大きな節目を迎えた。「障害者なんていらない」などと供述をした植松被告は今後、裁判員裁判で審理される見通しで、特異な動機形成の過程が明らかになるか注目が集まる。責任能力が争点になるとみられ、公判前整理手続きが長期化する可能性もある。

 起訴状によると、意思疎通のできない障害者を多数殺害する目的で、昨年7月26日未明、施設敷地内に通用口の門扉を開けて侵入、入所者の男女43人を刃物で突き刺すなどして19人を殺害し、24人に重軽傷を負わせたとしている。(共同)