Friday, February 24, 2017 12:30 PM

濃縮ウラン量、大幅下回る イラン、IAEA報告書

 国際原子力機関(IAEA)は24日、イランが欧米など6カ国と合意した核開発の制限措置の検証に関する報告書で、イランの低濃縮ウランの保有量は18日時点で上限の300キロを大幅に下回る101・7キロにとどまったことを明らかにした。

 核兵器用のプルトニウム抽出が容易な重水炉で使える重水の貯蔵量も14日時点で124.2トンと、合意基準の130トンを下回った。トランプ米大統領が核合意を「最悪」と呼び、見直しも示唆する中、イランは慎重な姿勢を示し、トランプ政権の出方をうかがっているとみられる。

 一方、イランは核合意で認められた研究開発活動は続け、1月21日に先進型の遠心分離機に初めて六フッ化ウランを注入した。濃縮ウランは抽出されていない。(共同)