Friday, February 24, 2017 6:23 PM

被災港湾の海図改訂 海中の震災がれき反映

 第2管区海上保安本部(塩釜)が進めていた東日本大震災で被災した3県主要港湾の計17海図の改訂が完了した。津波で流され、海中に沈んだ倒壊家屋の一部や漁網などの震災がれきの位置を新たに盛り込んだ。

 海図は水深や底質、灯台やブイといった目標物など、安全な船の航行に必要な情報が盛り込まれ、船員にとってなくてはならない必需品。中でも、水深が浅く座礁の危険がある場所や、沈没船などがあっていかりを下ろせなかったり、船体を破損したりする恐れがある場所は特に重要な情報だ。

 「震災後の海図改訂で、最大の課題は海中の震災がれきを反映することでした」と海洋情報部監理課専門官の成田誉孝さん(46)は語る。(共同)