Friday, February 24, 2017 6:24 PM

周囲に「愛知製鋼とは別」 情報漏えい容疑の元専務ら

 トヨタ自動車グループの特殊鋼メーカー「愛知製鋼」が開発した磁気センサー「MIセンサ」の情報が流出した事件で、愛知県警に不正競争防止法違反容疑で逮捕された元専務本蔵義信容疑者(66)らが「愛知製鋼とは別の物を作った」と周囲に話していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者は本蔵容疑者らの製品について「性能は違うかもしれないが、根幹となる技術はMIセンサと酷似している」と分析。県警捜査2課は、不正に持ち出した情報がなければ開発できなかったとみている。

 捜査2課などによると、本蔵容疑者らは磁気製品製造会社「マグネデザイン」を設立し、ホームページや雑誌で自社製品を紹介。特許を複数取得しているとアピールし「MIセンサよりも高感度の製品を開発した」と宣伝していた。(共同)