Monday, February 27, 2017 4:41 PM

正男氏、危険感じていた スイス紙に友人語る

 スイス紙ルタンは27日までに、死亡した北朝鮮の金正男氏とスイス時代に友人になった男性の証言として、正男氏が生前、身の危険を感じ、安全に気をつけていたと報じた。

 男性はジュネーブの学校時代からの友人だったアンソニー・サハキアン氏。正男氏について「権力に関心はなかったが、政治的に重要人物であり狙われる対象だと知っていた」と話した。また殺害について「平壌の偏執狂的な雰囲気の中、王様を喜ばせようとして誰かがやり過ぎたのではないか」と分析した。

 サハキアン氏は英紙ガーディアンの取材にも応じており、正男氏が最近2年の間に何回もジュネーブを訪れていたことを明らかにした。さらに「彼は北朝鮮を支配する野心は全くなかったが、そこで起こっていることを快く思っていなかった」とし、政権とは距離を置いていたと語った。(共同)