Monday, February 27, 2017 4:41 PM

南アのサイ密猟1054頭 2年連続減少も高止まり

 南アフリカのモレワ環境相は27日、昨年に南ア国内で1054頭のサイが密猟で殺されたとの声明を発表した。過去最悪だった2014年から2年連続で減少したが、依然として被害が高止まりしており「犯罪集団は完全武装し、資金は潤沢で国際犯罪組織の一部となっている」と指摘した。

 サイの角はベトナムや中国で漢方薬として珍重される。南アで08年ごろから密猟被害が急増し、14年に1215頭、15年に1175頭が殺された。角は闇市場で1キロ当たり最高6万ドル(約676万円)の値が付くと報じられる。

 声明によると、約7000〜8300頭のサイが生息する北東部のクルーガー国立公園では密猟対策の結果、被害は662頭と15年に比べて約2割減った。ただ、他の地域で被害が増えたため、今後はどの地域で取り締まりの強化が必要か検討するという。(共同)