Monday, February 27, 2017 4:42 PM

他国も同額の税支払いを トランプ大統領、国境税触れず

 トランプ大統領は27日、公平な貿易を実現するために「われわれが海外で課税されているのと同額の税金を他国も支払うべきだ」と述べ、米国の貿易赤字を減らし、企業の海外移転を防ぐためにも税制改革を急ぐ考えを示した。ただ具体策は明かさず、輸入企業により重い税負担を課す「国境税」にも触れなかった。

 全国の州知事らとの会合で述べた。政権の基本政策の一つに挙げたインフラ整備については、2018会計年度(17年10月〜18年9月)に「巨額の支出を始める」と語った。選挙戦では「今後10年間で総額1兆ドル(約113兆円)を投資する」と訴えていた。

 会合でトランプ氏は貿易で「他国と素晴らしい関係を築きたい」としながらも「『自由』という言葉はまやかしだ。彼らには都合が良くても、われわれには好ましくない。私の望みは公平な貿易だ」と強調。他国との通商協定交渉では米国の利益を最優先する方針だ。(共同)