Tuesday, February 28, 2017 10:37 AM

米国防費10%増へ 軍事優先、540億ドル拡大

 トランプ政権は27日、2018会計年度(17年10月〜18年9月)予算で国防費を540億ドル(約6兆円)、約10%増額する方針を明らかにした。増額分を賄うため他の支出を同額削減し、安全保障分野以外のほぼ全ての政府機関は予算がカットされる見通し。環境保護や外交など国防以外の支出に大なたを振るい財源を捻出、軍事優先で「米国第一」の国造りに着手するトランプ流の財政が姿を見せ始めた。

 こうした手法には対立する民主党だけでなく議会多数派の共和党内でも反発や大きな見解の相違があり、議会での調整は難航が必至だ。

 トランプ大統領は27日、全国の州知事らとの会合で「米軍再建のため歴史的な軍事費増額を行う」と表明した。世界での米軍の優位を維持するため核戦力を強化し、軍艦や戦闘機を増やすなどして軍拡を進める構えだ。(共同)