Tuesday, February 28, 2017 4:47 PM

2連銀が引き上げ主張 米公定歩合議事録

 米連邦準備制度理事会(FRB)は28日、1月23日と2月1日に開かれた公定歩合会合の議事録を公表した。両会合とも、全12地区のうちクリーブランドとリッチモンドの2地区の連邦準備銀行が公定歩合の引き上げを要請。ただ、その他の理事らは公定歩合の維持を主張し、引き上げは見送られた。

 引き上げを要請した2連銀は、米経済がさらに成長するとの見通しや、労働市場の引き締まり物価上昇率も近く目標の2%に迫るとの予測から、公定歩合を0.25%引き上げて1.50%にするよう求めた。

 会合では多数の連銀が労働市場は最大雇用か、それに近い状況だと指摘。賃金の上昇圧力についての言及もあった。一方で、トランプ政権の経済政策とその影響に関する不確実性が強いとの指摘も多かった。(共同)