Monday, July 11, 2016 5:43 PM

英EU離脱の影響長期化も ユーロ圏財務相会合

 欧州連合(EU)は11日、ブリュッセルでユーロ圏財務相会合を開き、英国によるEU離脱決定後のユーロ圏の経済状況を初めて協議した。市場は落ち着きつつあるものの、不確実性が中期的な経済成長の見通しに影響する恐れがあるとして警戒を続けることで一致した。

 会合後の記者会見でデイセルブルム議長(オランダ財務相)は「現時点で経済や政治への影響はかなり不確かだ。成長を重視した財政政策や構造改革の取り組みを続ける」と述べた。

 財務相会合が開かれるのは6月の英国民投票後初めて。欧州委員会で経済・財務を担当するモスコビシ委員が英国の離脱決定が経済に及ぼす影響について暫定的な見通しを報告。2017年末までに英国の国内総生産(GDP)を1.0〜2.5%、英国を除くEUのGDPを0.2〜0.5%それぞれ押し下げる可能性があるとした。(共同)