Wednesday, March 01, 2017 10:09 AM
森友理事長、鴻池氏に陳情 14年4月「紙包み持参」
大阪府豊中市の国有地払い下げ問題で、大阪市の学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長が2014年4月、自民党の鴻池祥肇元防災担当相と議員会館で陳情のため面会し、現金入りの可能性がある紙包みを手渡そうとしていたことが分かった。鴻池氏が1日、記者団に明らかにした。国有地の評価額引き下げに政治力を発揮するよう働き掛けたとみられる。鴻池氏は数年前に森友学園側から20万円の献金を受けていた。共産党の小池晃書記局長は1日の参院予算委員会で籠池氏から自民党議員への働き掛けを追及した。
森友学園側の政治家への陳情行為が明確になった。鴻池氏は「紙に入ったものを渡されたが、無礼者と言って投げ返した。一瞬で金と分かったが、確かめていない」と記者団に説明した。面会は数分間。面会目的について国有地問題が狙いだとの見方を示しつつ、自身は財務省などへ働き掛けたことはないとした。14年4月以前に「2、3回会っている」とし、献金は返却すると強調した。
小池氏は参院予算委で、議員名を出さずに自民党議員事務所の13年8月5日からの面会記録を入手したと指摘。籠池氏に関し「上からの政治力で早く結論を得られるようお願いしたい。評価額を低くしてもらいたい」との記述があったという。（共同）
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