Thursday, March 02, 2017 10:39 AM

映像変換の不具合で混乱 DAZN、次節万全と強調

 10年総額約2100億円の大型契約で、今季からJリーグの全試合を有料配信する「DAZN(ダ・ゾーン)」でトラブルが相次いだ事態を受け、パフォーム・インベストメント・ジャパンは2日、東京都内で記者会見し、制作した映像をインターネット配信用に変換する過程の不具合が原因と説明した。システムを増強し、次節の対策は万全と強調した。

 先月25、26日の開幕節で映像が頻繁に止まり、一部の試合は視聴不能に陥った。ラシュトン最高経営責任者(CEO)は「責任を重く受け止めている。先月のことは決して許されない」と謝罪し、原因特定のため詳細な説明までに時間を要したと釈明。利用者のアクセス集中や多くの試合が重なったことは今回の問題とは無関係と結論づけ、苦情の多かった画質についても向上させる方針を示した。

 利用者へは無料期間の2週間延長や提携するNTTドコモのポイントを付与するなどの対応を取る。Jリーグの村井満チェアマンは「統括する立場としても、多くの方々に申し訳なく思う。トラブルから始まったが、パートナーとして結束していく」と、パフォーム・グループとの関係には影響しないとの考えを明言した。(共同)