Thursday, March 02, 2017 10:42 AM

「テロ」明記へ修正検討 政府与党、「共謀罪」法案

 政府、与党は、共謀罪の構成要件を変えた組織犯罪処罰法改正案について「テロリズム」の文言を明記し修正する方向で検討に入った。政府筋が2日、明らかにした。与党内では、世論の懸念が根強い現状を踏まえて十分な議論が必要だとして、政府が目指す10日の閣議決定は困難との見方が強まった。13日以降にずれ込む可能性が高い。

 法務省は2日、自民党の法務部会で、組織的犯罪集団の構成員が犯罪を合意しただけでは強制捜査はできないとの見解を初めて示した。

 「テロ」明記の検討は、与野党から表記がないことを疑問視する指摘が相次いだため。2020年東京五輪・パラリンピックを見据えたテロ対策との目的を明確化すべきだとの判断に傾いた。2日の法務部会でも、政府側に対し「テロ」の文言盛り込みを求める意見が出た。(共同)