Thursday, March 02, 2017 10:44 AM

米副大統領4月中旬来日へ 経済対話が本格始動

 日米両政府がペンス副大統領の来日を4月中旬とする方向で最終調整に入ったことが2日、分かった。17日か18日に訪れて20日ごろまで滞在し、麻生太郎副総理兼財務相との「ハイレベル経済対話」を本格始動させる。日本政府や農業関係者にはコメや牛・豚肉の市場開放を巡り、環太平洋連携協定(TPP)以上の対日要求を突き付けられるとの懸念もある。

 副大統領は東京で開かれる日米経済人による会議の関連行事のため来日することになっていた。日本政府関係者によると、京都にも招待する方向で検討している。

 米国は、離脱したTPPに代わって2国間の自由貿易協定(FTA)を結んでいく方針。米政府の人事の遅れで4月の初回の対話では細部の交渉に入らないとみられる中、焦点の自動車貿易や為替問題とともに、農産物の貿易自由化に関する要求がどこまで表面化するかが注目される。(共同)