Friday, March 03, 2017 10:07 AM

籠池氏、維新府議にも接触 小学校設置と用地取得

 大阪府豊中市の国有地が小学校用地として格安で学校法人「森友学園」(大阪市)に売却された問題を巡り、学園の籠池泰典理事長が2014年、政治団体・大阪維新の会の中川隆弘大阪府議(56)=豊中市選出=に小学校設置認可への協力を直接求めていたことが3日、分かった。用地に絡み籠池氏を鴻池祥肇元防災担当相事務所に紹介した黒川治兵庫県議(57)は記者会見で見返りを否定、民進党は籠池氏らの参考人招致を要求した。

 自民党の鴻池氏に加え、大阪府議会最大勢力の大阪維新の地方議員にも接触していた実態が浮かび上がった。籠池氏は用地取得と小学校認可の二つの「壁」を突破するための政治ルートを自ら構築しており、関係は適切だったか疑惑は深まる。

 籠池氏は3日、大阪市内で政治家との接触に関し「知らない」と述べ、参考人招致要求についても「テレビを見ていないので分からない」と話した。(共同)