Friday, March 03, 2017 10:09 AM

パリ協定離脱巡り対立激化 トランプ政権、米紙報道

 ニューヨーク・タイムズ電子版は2日、米国が温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から離脱することの是非を巡り、政権内で意見対立が激しくなっていると報じた。

 「選挙戦の約束を守るべきだ」と離脱を主張するバノン首席戦略官兼上級顧問と、「外交上の悪影響が大きすぎる」と残留を主張するティラーソン国務長官、トランプ大統領の長女イバンカさんが対立する構図という。

 パリ協定での約束を果たすため、オバマ前政権が打ち出した火力発電所に対する二酸化炭素(CO2)排出規制について、トランプ氏は「企業活動を阻害する」と主張。近く規制を撤回すると伝えられているが、政権内の対立が決断を鈍らせる可能性もある。(共同)