Friday, March 03, 2017 6:52 PM

九州新幹線が全線通常運転 熊本地震11カ月を前に

 JR九州は4日、熊本地震の影響で九州新幹線の熊本(熊本市)-新八代(熊本県八代市)の一部、上下線計約14キロで続けていた徐行運転を解除、全線が通常運転に戻った。脱線防止装置の設置作業が終わったためで、熊本-新八代の所要時間は約5分短縮され約11分に戻った。

 昨年4月14日夜に発生した熊本地震の「前震」で回送列車が熊本駅の南約1.3キロ地点で脱線した。JR九州は地震前、レールの内側に並行して敷設する「脱線防止ガード」を約55キロに整備する計画を立て順次設置していたが、脱線地点付近は対象外だった。

 このため熊本市内にある熊本駅と熊本総合車両所の間の約14キロに新たにガードを設けることにし、作業を進めてきた。(共同)