Monday, March 06, 2017 10:07 AM

天野事務局長を再任へ IAEA理事会

 国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が6日、5日間の日程で始まった。期間中、12月に就任する新事務局長の選出を協議し、現在2期目で唯一立候補している天野之弥氏を任命する見通し。任命されれば9月の年次総会で3選が正式決定する。

 天野氏はイランと欧米など6カ国による核合意の検証や東京電力福島第1原発事故を受けた原発の安全強化に取り組んだほか、がん治療など原子力の平和利用も推進、加盟国の支持を得ている。

 天野氏は冒頭演説で同事故から6年となるのを前に、一層の原子力の安全確保策を検討すると強調、「世界で事故の教訓を踏まえた安全強化の努力は続く」と述べた。北朝鮮の核開発に対する懸念も表明、国連安全保障理事会の決議の順守やIAEAの査察受け入れを求めた。(共同)