Monday, March 06, 2017 10:07 AM

9人全員が死亡 救助訓練前に墜落

 長野県の山中に消防隊員ら9人が乗った県の消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落した事故で、県警は6日、機体内から新たに6人を救出し、全員の死亡を確認した。5日に死亡確認された3人を含め搭乗者9人全員が犠牲となった。

 県は、乗っていた隊員が離陸後に機内から撮影した映像を回収。確認した結果、ヘリが救助訓練に入る前に墜落したことを明らかにした。離陸の約15分後には交信不能になっており、この間に何らかのトラブルが起きたとみている。県警や運輸安全委員会が、映像を分析する方針。

 県警によると、新たに死亡確認された6人は、いずれも県消防防災航空隊員の伊藤渉さん(35)、高嶋典俊さん(37)、大工原正治さん(42)、滝沢忠宏さん(47)=いずれも同県松本市=と小口浩さん(42)=同県塩尻市、整備士の清水亮太さん(45)=松本市。5日に死亡した3人のうち1人はパイロットの岩田正滋さん(56)=同市。県警は墜落現場を松本市入山辺と特定した。(共同)