Monday, March 06, 2017 10:07 AM

日米対話、鉄道やガス重点 4月初会合へ議題調整

 政府は6日、トランプ政権と臨む「ハイレベル経済対話」の重点議題として、鉄道、液化天然ガス(LNG)といったインフラ、資源開発の協力を提案する方針を固めた。自動車など米国が関心を示す個別分野での圧力をかわしつつ、日米共通の利益となる経済協力や貿易ルールを包括的に協議する場としたい考え。当局間で実務的な調整を進め、4月中旬にも東京で開く初会合で議題の枠組み合意を目指す。

 安倍晋三首相とトランプ大統領が2月の会談で打ち出した「インフラ・エネルギーなどの協力」「貿易・投資ルール」「マクロ経済政策」の3分野に沿った議題案を週内にも米側に伝達する。

 日本が得意とする鉄道やエネルギー分野は早期に実績を上げやすく、雇用創出を重視する米側の意向にかなうと判断した。ただ米側が自由貿易協定(FTA)交渉などを強く要求すれば、議題設定の段階から日米関係が緊迫する可能性もある。(共同)