US Frontline News

Monday, March 06, 2017 10:09 AM

議会に「盗聴」調査要求　トランプ大統領主張、元高官否定

　昨年の大統領選中、オバマ前政権に電話を盗聴されたとするトランプ大統領の主張を巡り、スパイサー大統領報道官は5日、前政権が「行政府の調査権限を乱用しなかったかどうか」について、上下両院の情報特別委員会に調査を求めるとの声明を発表した。

　これに対し、前政権で情報機関を統括する国家情報長官を務めたクラッパー氏は5日、NBCテレビのインタビューで「トランプ氏や陣営への盗聴は行っていない」と述べ、トランプ氏の主張を否定した。ニューヨーク・タイムズ紙電子版によると、連邦捜査局（FBI）のコミー長官は4日、トランプ氏の主張は誤りだと公表するよう上部機関の司法省に求めたという。

　上下両院の情報特別委員会は昨年の大統領選にロシアが干渉したとされる問題などを調べており、声明はその一環で調査を行うよう要求した。サンダース大統領副報道官はトランプ氏の主張が正しければ「大きなスキャンダルだ」とABCテレビで述べ、調査する必要があると訴えた。（共同）