Monday, March 06, 2017 4:55 PM
統合速度の多様化目指す EU刷新へ4カ国首脳
国の欧州連合(EU)離脱へ向けた手続きが進行し、トランプ大統領がEUに敵対的な発言を繰り返す中、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの4カ国首脳が6日、パリ郊外のベルサイユ宮殿で会談した。EUを刷新するため、加盟国の全会一致原則を見直し「統合速度の多様化」を容認した新たな統合理念の確立を目指す方針を確認した。
フランスのオランド大統領は記者団に「通貨、防衛、税制分野など統合できる分野で、可能な限り統合を進めるべきだ」と強調。ドイツのメルケル首相は「前に進もうとする国々の勇気を、他の国々が妨げてはならない」と同意した。
会談に先立ち、オランド氏は欧州主要紙のインタビューで「内外の困難を前に立ち止まっていては、欧州は解体に向かう」と危機感をあらわにした。特に防衛協力の分野では「EUを離脱しても北大西洋条約機構(NATO)に加盟を続ける英国」も含めた新たな統合の可能性を模索し得ると指摘した。(共同)
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