Tuesday, March 07, 2017 10:31 AM

米国への報復示唆 イラン、米新大統領令で

 イランのラバンチ外務次官(欧州・米州担当)は7日、トランプ大統領が6日署名した新たな大統領令でイランが再び入国禁止の対象とされたことを受け「旧大統領令の際にわれわれが表明した報復措置は依然として有効だ」と述べ、イランに渡航する米国民の入国禁止を検討するなどの可能性を改めて示唆した。イラン学生通信が報じた。

 イラン外務省は旧大統領令の署名直後、米国が姿勢を変えない限り「同じだけの報復を実行に移すことになるだろう」と強調。その後、米裁判所が大統領令の一時差し止め命令を出したことも加味し、報復措置を実行には移していなかった。

 ラバンチ氏は首都テヘランで演説した。イランへの強硬姿勢を鮮明にするトランプ政権について「内政や外交政策が混迷している」と述べ、引き続き動向を注視する考えも示した。(共同)