Tuesday, March 07, 2017 12:21 PM

偽ニュースの削除申請棄却 シリア難民中傷巡り独地裁

 ドイツ南部ビュルツブルクの地裁は7日、テロや犯罪に関与したと中傷する偽ニュースを拡散されたとして、シリア難民の男性がIT大手フェイスブックに消去を求めた仮処分申請で、男性の請求を棄却した。ドイツのメディアが伝えた。

 地裁は、偽ニュースを作成したのは利用者で、フェイスブックは当事者ではないと指摘、消去する義務はないとした。

 男性は2015年9月、ベルリンの難民保護施設を訪問したドイツのメルケル首相と2人で「自撮り」。メディアが男性と笑顔のメルケル氏の写真を取り上げ、難民の受け入れに寛容なメルケル氏を象徴する場面となった。(共同)