Tuesday, March 07, 2017 6:27 PM

中国企業に過去最高額罰金 米、対北朝鮮で圧力か

 トランプ政権は7日、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)が、北朝鮮とイランに米国製の通信機器を違法に輸出したことを認め、計11億9000万ドル(約1360億円)の罰金を支払うことに合意したと発表した。商務省は輸出規制品の取り締まりを巡る罰金額としては過去最高としている。

 トランプ政権は政権発足以来、北朝鮮が2度にわたって弾道ミサイル発射に踏み切ったことにいらだちを強めている。北朝鮮と経済的結び付きの深い中国について、北朝鮮の挑発行為抑止に向けた影響力行使が不十分だとの見方もあり、過去最高額の罰金を科すことで中国側に圧力をかける狙いもあるとみられる。

 商務省によると、ZTEは2010年1月から16年4月にかけて、対イラン制裁を逃れて、通信機器を無許可でイラン側に販売した。北朝鮮に対しても米国の輸出規制に違反することを知りながら、通信機器を計283回にわたって輸出した。(共同)