Wednesday, March 08, 2017 10:30 AM

GDP改定値年1.2%増 昨年10〜12月、上方修正

 内閣府が8日発表した2016年10〜12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比0.3%増となった。このペースが1年間続くと仮定した年率換算は1.2%増となり、速報値の年率1.0%増から上方修正された。4四半期連続のプラス成長となり、増加幅は7〜9月期と同じだった。

 企業の設備投資が大きく引き上げられたことを反映した。個人消費は回復の兆しが見えず、輸出を中心とした外需が景気をけん引する構図が続いている。海外は米国の通商政策などリスクを抱え、日本経済の持続的な成長は見通せない。

 設備投資は前期比0.9%増から2.0%増に上方修正された。輸出企業を中心に製造業で設備を増強する動きがあり、電気機械や食品製造業で投資が伸びた。(共同)