Wednesday, March 08, 2017 4:45 PM

ロシアのミサイル配備初確認 米、条約違反と表明

 米軍のセルバ統合参謀本部副議長は8日、下院軍事委員会の公聴会で、ロシアが新型の地上発射型巡航ミサイルを配備したことを初めて確認し、1987年に米国とソ連が調印した中距離核戦力(INF)廃棄条約に違反するとの認識を表明した。

 セルバ氏は配備に関し「欧州の多くの米軍施設にとってリスクとなる」と説明。ロシアが「北大西洋条約機構(NATO)に脅威を与えるため意図的に配備したと考えている」と述べた。

 AP通信によると、トランプ大統領は、ミサイル配備を受けてロシアとの合意形成が「非常に厳しくなった」との考えを示しており、テロ掃討作戦でのロシアとの軍事協力を目指す計画を一時的に棚上げする可能性が指摘されている。(共同)