Wednesday, March 08, 2017 6:21 PM

対北朝鮮で演習自制せず 米、中国の提案拒否

 米国務省のトナー報道官代行は8日の記者会見で、中国の王毅外相が朝鮮半島情勢に関して「北朝鮮の核・ミサイル活動と、米韓による大規模軍事演習の停止」を提案したことに対し「実行できる取引ではない」として応じない考えを表明した。

 米国防総省当局者も共同通信に対し「挑発をしているのは北朝鮮の方だ」と述べ、米韓演習をやめる必要はないとの考えを示した。トナー氏は、演習は「防衛目的であり、定期的に実施している」と強調。「米韓の防衛協力は、国際法を露骨に無視している北朝鮮と同列に語るべきものではない」と不快感を示した。

 トナー氏は、北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の交渉や経済制裁など、北朝鮮を意味のある交渉に応じさせるための取り組みが「正直言って十分な成果をもたらさなかった」と認め、「新たな方法を検討する必要がある」と語った。(共同)