Friday, March 10, 2017 11:02 AM

看板政策も他人任せ 下院議長はオバマ氏に相似

 トランプ政権発足から49日目(Day49)の9日、一部の下院議員は疲労困憊。下院の歳入委員会は午前4時半まで約18時間、エネルギー・商業委員会は午後1時45分まで約27時間にわたり前日から審議を続け、前政権が成し遂げた医療保険制度改革(オバマケア)の代替法案を承認した。

 オバマケアという通称は、主導した民主党よりも対抗陣営の共和党が好んで使ってきた。改革内容の是非よりも「オバマ氏が好きか、嫌いか」という論点のすり替えを許してしまったと、民主党戦略担当者は分析する。

 7日、上院民主党トップ、シューマー院内総務は新法案を「トランプケア」と呼び「無保険の国民が増える」と批判した。だがこの呼称は定着しているとは言い難い。看板政策でありながら、トランプ大統領本人の熱意が伝わってこないためだ。(共同)