Friday, March 10, 2017 11:05 AM

米雇用好調、利上げ決定へ 2月、就業者23万5000人増

 米労働省が10日発表した2月の雇用統計(速報、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月から23万5000人増えた。19万人程度だった市場予想を上回った。雇用情勢の順調な改善を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)は14、15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で3カ月ぶりの追加利上げを決める見通しだ。

 就業者数の増加幅は、景気が順調に回復している目安とされる20万人を2カ月連続で突破した。失業率は0.1ポイント低下し4.7%に改善した。賃金も上昇し、FRBが示す利上げの条件が整った。

 2月の就業者数は民間部門で22万7000人、政府部門で8000人増えた。民間では建設業や医療関係の増加幅が大きかった。トランプ大統領が雇用を増やすとしている製造業もプラスで、増加幅は前月より拡大した。(共同)