Monday, March 13, 2017 1:33 PM

G20、米国境税を議論へ EUは反保護主義表明か

 国際通貨基金(IMF)の幹部は13日、ドイツで17、18日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、米国の「国境税」構想が議題になるとの見通しを示した。ロイター通信が伝えた。ロイターはまた、欧州連合(EU)がG20会議で保護貿易主義に反対を表明すると報じた。

 国境税は、米国の輸出企業の法人税を軽減する一方、輸入企業は増税とする制度。共和党が海外に移転した生産拠点を国内に取り戻すために提案し、トランプ政権が導入の可否を検討している。

 この幹部はIMFのチーフエコノミスト、オブストフェルド調査局長。同局長は国境税が導入されれば、米国からの輸出が増えることでドル高が加速すると予測。世界経済に「深刻な副作用を及ぼす恐れがある」と述べた。(共同)