Wednesday, March 15, 2017 12:10 PM

「女性宮家」創設検討を 陛下退位に「国民共感」

 天皇陛下の退位を巡り、衆参両院の正副議長は15日、各党派の全体会議を衆院議長公邸で開き、陛下一代限りの特例法制定を柱とする国会見解の案を提示した。皇位継承を安定化させるための「女性宮家」創設などについては法施行後、政府が速やかに検討することが「各党派の共通認識」と明記。結論を出す時期は各党派で協議し、採決時の付帯決議に盛り込むよう努力するとして明示しなかった。特例法には、陛下退位に「国民が共感」と書くよう提言した。

 17日に会議を再び開いて最終決定した上で、安倍晋三首相に伝達する。

 国会見解を受けて政府の有識者会議は22日に議論を再開し、4月下旬に最終提言をまとめる方針。政府は5月の大型連休後を視野に特例法案を国会提出する段取り。今国会で成立する見通しだ。大島理森衆院議長は終了後の記者会見で、国会見解案について「各会派の共通項をできるだけ探った」と強調。民進党の野田佳彦幹事長は「私たちの主張がそれなりに盛り込まれた」と評価した。(共同)