Wednesday, March 15, 2017 12:12 PM

トランプ政権、日本に牙 日米対話へ本格攻勢

 トランプ政権が日本に牙をむき始めた。米通商代表部(USTR)代表に指名されたライトハイザー氏が農産物市場の開放を要求。米政府幹部から同様の発言が増えている。4月に始まる日米経済対話を前に早くも米国の本格攻勢が始まり、日本は防戦一方の様相だ。

 「日本への農産物市場の開放要求は非常に優先度が高い」。14日の米議会上院の指名公聴会でライトハイザー氏は明言した。淡々とした口調に、逆にすごみがにじんだ。

 同氏は鉄鋼の貿易交渉のプロとして名がとどろく。1980年代のレーガン政権で、30代の若さでUSTRの次席代表を務め、日本に鉄鋼輸出の自主規制をのませるなど実績を上げた。(共同)