Wednesday, March 15, 2017 5:50 PM

利上げは「経済状況が良いこと示す」 イエレンFRB議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は15日、連邦公開市場委員会(FOMC)後に記者会見し、今回の利上げで伝えたいことは「経済状況が良いということだ」と述べ、雇用や物価に関する指標が想定に沿う形で推移していることを追加利上げの理由に挙げた。

 ただ、足元の経済には力強さが欠けており「緩やかなペースでの利上げが妥当と判断した」と強調。今後数年間の経済見通しには変化がなく、今回の利上げもあくまでも「既定路線」だとした。

 トランプ政権との協力の強化を期待し、「成長加速に向けた財政政策を検討すべきだ」と語った。政策の影響次第では金融政策を調整する意向も示した。一方、大規模なインフラ投資や減税などが期待通りに実施されるかどうか定まっておらず「見極めには時期尚早だ」とも述べた。今回のFOMCでは政権の政策に関する掘り下げた議論はなかったとしている。(共同)