Thursday, March 16, 2017 10:10 AM

米温暖化対策の後退を懸念 ノーベル賞の経済学者

 ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大教授は16日、トランプ政権について「地球温暖化の否定論者や(化石燃料産業など)特定の利益関係に近い人々を登用している。(温暖化対策の後退を)非常に懸念している」と述べた。

 東京都内で同日開かれた環境省の審議会に出席後に記者会見した。スティグリッツ氏は「温暖化は地球全体に影響を及ぼす。個別の産業利益ではなく、科学者の声をよく聞いて判断すべきだが、(政権には)期待できなさそうだ」と話した。

 ただ米国内でも州によって積極的な取り組みをしていることを評価。「日本も環境分野でリーダーシップを発揮するチャンスだ」と語った。(共同)