Thursday, March 16, 2017 10:10 AM

国防費増額、壁建設を優先 環境、海外援助は大幅減

 トランプ政権は16日、予算編成に関する基本方針を正式発表する。国防費の増額やメキシコ国境の壁建設の費用を盛り込む一方で、地球温暖化対策や海外援助などの予算を大幅削減する。トランプ大統領が掲げる「米国第一」の政策を優先する姿勢を予算面からも明確にする。

 歳出面の目玉は国防や治安管理の強化で、10月に始まる2018会計年度は国防費を540億ドル(約6兆1千億円)増額する。不法移民の流入阻止を目的に建設するメキシコ国境の壁には17、18両年度で合計41億ドルを投入する方針だ。

 基本方針について事前説明した行政管理予算局(OMB)のマルバニー局長によると、18年度は国防総省が約10%、テロ対策などを担う国土安全保障省は約6%の予算増額になる。(共同)