Thursday, March 16, 2017 10:14 AM

北朝鮮の核「容認せず」 日米、開発阻止へ新手法

 安倍晋三首相と岸田文雄外相は16日、ティラーソン国務長官とそれぞれ東京都内で会談した。北朝鮮の核・ミサイル開発は「断じて容認できない」として、阻止に向け新たな手法を検討していくことで一致した。ティラーソン氏は、岸田氏との共同記者会見で「過去20年間の対北朝鮮政策は失敗だった。新たなアプローチが必要だ」と表明した。会談では防衛協力具体化に向け、外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の早期開催を申し合わせた。

 中国に圧力強化を働き掛ける方針も確認した。首相とティラーソン氏は対北朝鮮政策を巡り、日米間で戦略目標を共有することが重要だとの認識で一致。首相は「アジア太平洋地域の安保環境が厳しくなっている中での訪日は時宜にかなったものだ」と評価した。

 ティラーソン氏は、トランプ政権が進める北朝鮮政策の見直しに関し「全ての選択肢がテーブルの上にある」と説明し、軍事力行使を排除しない考えを示唆した。(共同)