Thursday, March 16, 2017 1:29 PM

元島民がロシア議員に訴え 北方領土問題の解決を

 北方領土の元島民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」の脇紀美夫理事長らが16日、モスクワでロシア下院を訪れて議員約15人と会い、平和条約の締結と北方領土問題の解決を訴えた。

 脇理事長は「元島民は戦後、平和な生活や財産を突然奪われ、島を追い出されるつらい経験をした。同じような悲劇が、現在島に住んでいるロシア人に起こってはならない」と強調。ロシア人の現島民への配慮もにじませた。

 また、日本側が北方領土を航空便で訪問できるよう求めていることを念頭に「高齢化する元島民が負担の少ない方法で、これまで訪れることができなかった墓地や元居住地を含め、自由に訪れることができるよう期待している」と訴えた。(共同)