Tuesday, July 12, 2016 5:48 PM

1年2カ月ぶり史上最高値 NY株終値1万8347ドル

 12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は3営業日続伸し、終値は前日比120.74ドル高の1万8347.67ドルと、2015年5月につけた終値の史上最高値を約1年2カ月ぶりに更新した。英国の欧州連合(EU)離脱などに伴う経済の先行き不安が和らぎ、投資家が運用リスクの高い株式に資金を回帰させた。

 幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も14.98ポイント高の2152.14と前日に続いて最高値を更新。ハイテク株主体のナスダック総合指数は34.18ポイント高の5022.82だった。

 米企業の4〜6月期決算発表が本格化し、業績拡大への期待が買いを誘った。雇用改善を背景に米景気への楽観論も広がっている。「米国は自国以外の経済を警戒して追加利上げに踏み切れない」(米アナリスト)として、当面は緩和的な金融環境が株式相場を下支えするとの観測が根強いことも、買い安心感につながっている。(共同)