Friday, March 17, 2017 11:10 AM

フリン氏に報酬6万7000ドル ロシア側から、大統領選前

 駐米ロシア大使との不適切な接触に絡み辞任した米国のフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が昨年の米大統領選に本格関与する前、ロシアの政府系メディアや企業などから講演などの報酬として、総額6万7000ドル(約760万円)以上を受け取っていたことが分かった。AP通信が16日、米民主党議員の資料を基に報じた。

 APによると、フリン氏は2015年にロシア政府系メディア「ロシア・トゥデー(RT)」がモスクワで開いたイベントに出席した際、3万3750ドルを受け取ったほか、ロシアの航空会社やサイバーセキュリティー会社の講演でも多額の報酬を得ていた。フリン氏はRTのパーティーで、プーチン大統領の近くに座る姿も撮影されていた。

 陸軍出身のフリン氏は14年、国防情報局長を最後に退役した。フリン氏側は「国防情報局にはモスクワ訪問の前後に報告した」と説明し、問題はないと主張した。(共同)