Friday, March 17, 2017 11:10 AM

米中対話、枠組み再構築 スリム化で効率重視

 米中両政府が外交や経済の課題を協議するため毎年開いている閣僚級の「米中戦略・経済対話」について、トランプ政権が枠組みの再構築を検討していることが16日、分かった。協議の効率を高めるため参加人数を減らしたり、会議を分割したりしてスリム化することを視野に入れている。4月中の実現を目指すトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談などでも協議する見通し。複数の米中関係筋が明らかにした。

 トランプ氏は貿易不均衡や為替を巡る問題で具体的な成果を得ることを重視。南シナ海を巡る対立点などについても集中的に話し合う環境を整えたい考え。オバマ前政権がつくった対話の枠組みを変えたい思惑もあるようだ。

 米中対話は外交や財務当局、中央銀行のほか、農業や労働、交通など、両国のほぼ全ての政府機関が参加。出席者は両国高官だけで計約50人、当局者を含めると数百人に上る。大規模な会議の開催を通じて米中が協調を演出する一方、関係機関が多過ぎて効率が悪いとの批判があった。(共同)