Friday, March 17, 2017 11:10 AM

「証拠なし」で窮地に 盗聴主張のトランプ氏

 昨年の大統領選中、オバマ前政権に電話を盗聴されたとするトランプ大統領の主張を、身内の共和党を含む議会が「証拠がない」と相次いで否定、トランプ政権は防戦に追われている。連邦捜査局(FBI)のコミー長官が議会で盗聴の有無を証言する予定で、大統領は窮地に立たされる可能性もある。

 「大統領選前後において、米政府による監視活動が行われた形跡は見当たらない」。上院情報特別委員会のバー委員長(共和党)とワーナー筆頭委員(民主党)は16日、連名で声明を発表した。

 前日の15日には、下院情報特別委員会のニューネス委員長(共和党)が「文字通りに受け取れば、大統領の主張は誤り」と発言。政権を支える与党の上下両院指導部が大統領の主張を真っ向から否定する、異例の事態に発展している。(共同)