Friday, March 17, 2017 11:14 AM

トランプ政権、近く上訴 入国規制差し止め「欠陥」

 スパイサー大統領報道官は16日の記者会見で、イスラム圏6カ国から米国への入国を規制する新たな大統領令を一時差し止める仮処分を裁判所が命じたことについて、「近く上訴する」と述べ、司法省が法廷での戦略や上訴の時期を検討していると明らかにした。

 スパイサー氏は、大統領には国民の安全を守るため他国からの市民の入国を規制する権限があると強調。新大統領令はイスラム圏7カ国からの入国禁止を命じた旧大統領令を差し止めた裁判所の指摘を踏まえており、今回の司法判断は「欠陥がある」と主張し、徹底的に争う方針を示した。

 入国規制策は16日に施行予定だったが、ハワイ州とメリーランド州の連邦地裁が15日、宗教による差別に当たる可能性があると指摘し、差し止めをそれぞれ命じた。(共同)