Friday, March 17, 2017 1:08 PM

ヨーカ堂が現場改革チーム 新社長「3年で道筋」

 セブン&アイ・ホールディングス傘下のスーパー、イトーヨーカ堂の三枝富博社長(67)はインタビューで、営業や企画など各部署の現場を引っ張る30〜40代の社員約30人からなる改革チームをつくったことを明らかにした。「3年程度で再建に道筋をつけるのが責務だ」と述べた。

 三枝氏は3月1日付で中国事業の責任者から転じた。「カリスマ」と呼ばれ、昨年グループの第一線から去った鈴木敏文氏に長く依存してきた影響で「受け身の意識でやっている店が多く、顧客ニーズへの対応が十分でなかった」と分析した。社員が主体的に課題を見つけて改善へ動く組織に改める。

 セブン&アイはヨーカ堂の再建策として2020年2月期末までに不採算の20店を閉鎖する計画を打ち出しているが、三枝氏は「現場力を強くしなければ、どれだけ構造改革をやってもうまくいかない」と指摘した。閉鎖計画は「上方、下方とも修正があり得る」と述べ、業績の改善度合いで柔軟に見直す意向だ。(共同)