Monday, March 20, 2017 11:29 AM

霞ケ関CC、正会員に女性 五輪ゴルフ会場、規則変更

 2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ケ関カンツリー倶楽部(CC)は20日、埼玉県川越市で臨時理事会を開き、規則を変更して女性を正会員として認めることを決めた。男女の差別を禁じた五輪憲章に抵触すると問題視した国際オリンピック委員会(IOC)の要請に応じる形で、正会員を男性に限定していた定款の細則変更を出席理事の全会一致で議決した。

 近年は米国のオーガスタ・ナショナルGCや「ゴルフの聖地」といわれる英国のセントアンドルーズなどの伝統コースでも女性会員に門戸を開いており、霞ケ関CCの今泉博総支配人は「世界的な時代の流れを鑑み、五輪とは関係なく将来的に考えて女性に道を開くことにした」と説明した。正会員について「一定の年齢に達した男子」としていた細則を「一定の年齢に達した者」に変更した。

 今年に入り会員資格の問題が小池百合子都知事らの指摘で浮上。霞ケ関CCは2月7日の理事会で初めて意見を交換し、同19日、26日、3月11日に正会員への説明会を開いて意見を集約した。90年近い歴史を持つ名門クラブで約1200人の正会員からは賛否両論が出ていたが、理事の一人は「非常にスムーズな形で採決できた」と述べた。五輪で使用するコースは改修を済ませており、25日にお披露目の式典が予定されている。(共同)