Monday, March 20, 2017 11:34 AM

言行不一致、ここに極まる 自ら事業で米国産徹底せず

 トランプ大統領は就任59日目(Day59)の19日、フロリダ州の別荘や自身の名を冠したゴルフ場で週末の2泊3日を過ごし、首都に戻った。出発前に収録し、18日に公開されたビデオ演説でも「米国産品を買おう。米国人を雇おう」と、何度も繰り返してきた「簡単なルール」の順守を国民に呼び掛けた。

 だが当のトランプ氏本人が、自身が手掛けてきた様々な事業で、この原則を徹底していない。米メディアによると、トランプブランドの衣類はスーツがメキシコ、シャツがバングラデシュ、ネクタイが中国など、外国産も目立つ。ホテルチェーンの備品も国外調達されているものがあり、関係先は少なくとも12カ国に。ちなみに、日本は含まれていないもようだ。

 ジョージタウン大のアーサー・ドン教授は、安価、もしくは高品質を理由に選択している外国製品を扱うのをやめれば「トランプ氏は、自分の事業の首を絞めることになりかねない」と指摘。政治経験のなさを批判されると、実業家として成功した実績が大統領職にも生きるとしてきたトランプ氏だが、この主張にも疑問符が付き始めた。(共同)