Tuesday, March 21, 2017 10:42 AM

朴前大統領を取り調べ 収賄容疑、全面否認

 韓国検察は21日、朴槿恵前大統領(65)を出頭させ、親友の崔順実被告と共謀してサムスングループから巨額の賄賂を受け取ったとの収賄容疑などで取り調べた。崔被告による国政介入疑惑が昨秋に表面化して以降、朴氏が聴取に応じるのは初めて。聯合ニュースによると、容疑を全面的に否認した。検察は任意の聴取を終えた後、いったん帰宅させ、逮捕状請求の可否について検討する方針。

 朴氏は今月10日に憲法裁判所に罷免され不起訴特権を失っており、起訴は不可避とみられている。検察や特別検察官はこれまでに13件の容疑で朴氏と崔被告らの共謀を認定。SKやロッテなど別の大企業グループを巡る贈収賄容疑も新たに追及しているもようだ。検察は5月9日の出直し大統領選を控え、3月中の決着を目指す構え。

 聯合ニュースによると、朴氏は容疑について「自身は全く介入しておらず知らない」と否認したり、把握していた事案も「正常な国政運営の一環で、崔被告の私益追求を助ける意図はなかった」と強調したりした。(共同)