Tuesday, March 21, 2017 6:23 PM

保護主義にG7で対抗 日伊首脳、サミットへ連携

 安倍晋三首相は21日夜(日本時間22日未明)、イタリアのジェンティローニ首相とローマの首相府で会談した。5月下旬にイタリア南部シチリア島のタオルミナで開催される主要国首脳会議(サミット)の際、先進7カ国(G7)として保護主義に対抗するメッセージを発表する方針で一致。防衛装備品・技術移転に関する2国間協定の交渉入りでも合意した。

 両氏の首脳会談は初めて。安倍首相はサミット前議長として、タオルミナ・サミットの成功に向けた連携を約束した。ただ、18日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、米国の反対で「反保護主義」の記述が見送られており、トランプ大統領の対応が注目される。

 会談後の共同記者会見でジェンティローニ氏は「いかなる保護主義にも対抗する強いメッセージを発することで合意した」と強調。安倍首相は「世界で保護主義の動きが大きくなる中、日欧が米国と協力して自由貿易の旗を高く掲げなければならない」と語った。(共同)